新生児期・乳児期
出生後や乳児期早期から咳や喘鳴を認めるお子様の場合、原因として先天的に気道(空気の通り道:鼻・のど・気管など)が狭くなっている場合や、哺乳したミルクが胃から食道まで逆流してしまっている(胃食道逆流症)場合などがあります。成長とともに軽快するものから治療が必要となる場合まで様々であるため、X線検査やCT検査、喉頭ファイバー検査などを行い、正確に診断をする必要性があるため、高次医療機関と協力して判定していきます。
また、発作的に連続して咳こんだ後に、「ヒーッ」という吸気性(息を吸うときの)喘鳴を認める場合には百日咳も考えられます。6ヶ月未満の場合には、典型的な症状がなく、無呼吸をきたす場合もあります。他にも2歳までにほぼ100%のこどもが罹患するRSウイルスなども乳児では重症化することがあります。乳児は症状を訴えることができませんので、「ミルクが飲めない」「呼吸が苦しそう」といった場合には、速やかに受診をしてください。